Kia Ora!マナです!
タイ人の友人と街を歩いているときのこと。
その子が「タイでは芝生の上を歩いたらダメなんだよ」と言っていてびっくり!
そんなルールがあるなんて知らなかったので、「じゃあニュージーランドにも面白い法律ってあるのかな?」と思い、調べてみました。
調べてみると、思わずクスッと笑ってしまうものから、意外と深い意味を持つものまでいろいろ。
今回は、ニュージーランドのちょっと変わった法律たちを紹介していきます!
クジラの近くで大音量を出すことの禁止
ニュージーランドでは、海洋哺乳類保護規則により、クジラの近くで「騒がしい、または妨害となる騒音」を立てることが禁止されています。
2011年には、クジラが港に現れたことで花火大会が延期になったことも!
動物の安全を最優先にするニュージーランドらしいルールですね。
ウミヘビに触れること、動かすこと、殺すことの禁止
ニュージーランドの海には、毒を持つ珍しいウミヘビが生息しています。
このウミヘビを触ったり、動かしたり、殺したりすることは法律で禁止されています。
沖縄では種類は違いますが、ウミヘビを使った琉球料理もあるので驚きました!
滅多に見かけることはないらしいですが、この法律も自然の生き物を大切に扱うニュージーランドの姿勢が感じられます。
蜂に対する権利
ニュージーランドは養蜂が盛んなことでも有名ですが、なんと蜂にも“権利”があるんです。
養蜂法では、他人の巣箱を無断で移動させることが違法とされています。
蜂を守る法律があるなんて、さすがニュージーランドですね!
詐欺まがいの霊能者・超能力者の取り締まり
人々を騙すような霊能者や超能力者は、詐欺罪の一環として取り締まり対象になります。
信仰心や不安を利用した詐欺を防ぐための法律で、詐欺的な占いや降霊術なども対象に。
現代ではあまり使われることはないそうですが、今も有効な法律として残っています。
どうやって見極めるのか気になるところです。笑
覗き見・見つめ行為の禁止
時代を感じる法律の中には、「peeping and peering(覗き見や凝視)」を禁じるものもあります。
昔の治安維持を目的に作られた法律ですが、今でも法律として存在しているのが面白いところ。
「じっと見つめる」だけで違法になるなんて、ちょっとドキッとしますね。笑
泥酔したマオリから車の鍵を没収できる
マオリコミュニティ開発法に基づき、特定の権限を持つ「マオリ監視員」が泥酔したマオリの人から車の鍵を没収できるとされています。
安全を守るためとはいえ、人種差別的だという意見もあり、現在も議論が続いている法律です。
時代の変化とともに、今後見直されるかもしれません。
平易な言葉遣い法案(Plain Language Bill)
2022年に導入されたこの法律は、政府のウェブサイトや文書を誰にでも分かりやすく書くことを目的としています。
各機関には「プレイン・ランゲージ・オフィサー」という担当者を置き、専門用語や難しい言い回しを排除。
読みやすい文章を国全体で推進する、多分国家ならではのちょっとユニークな現代版の法律です。
先住民の神聖な山に「法的人格」を付与
2025年2月にできた新しい法案で、ニュージーランド政府は、先住民マオリが神聖視するタラナキ山(Mount Taranaki)に「法的人格」を与える決定をしました。
つまり、この山は人間と同じように法的な権利を持つ存在として認められたということです。
自然を人と同じように尊重するマオリの考え方を、法律で正式に認めた例です。
今は廃止された、時代を感じる法律たち
調べている時に発見した、ちょっと笑える廃止された昔の法律も紹介します。
- 迷惑な凧揚げの禁止:公共の場で迷惑をかける凧揚げは禁止されていました。
- 悪意のある鐘鳴らしの禁止:いたずらや嫌がらせで鐘を鳴らすのがNG。
- 動物による車両の牽引の禁止:犬や山羊に車を引かせる行為が禁止されていました。
どれも今では考えられませんが、当時の暮らしや時代背景が見えるようです。
法律から見えるNZの価値観
ニュージーランドの法律には、自然や人を守る優しさと、時代の名残を感じるユーモアが混ざっています。
一見変わって見える法律の中にも、この国が大切にしている価値観がしっかり反映されているのが面白いですね。
今回紹介したのはごく一部なので、もしかしたら他にも意外で面白い法律が存在しているかもしれません…。笑






